津久井の家
敷地は都心から車で一時間程の津久井湖に近く、昭和40年代に別荘地として開発された 山中の住宅地にあります。西側は谷地越しに緑豊かな眺望が望める、都心では得ることの出来ない環境にあります。
この恵まれた景観の四季折々の変化を、家の中のどこからでも楽しみながら暮らせる家が設計主題です。
西日を避けるためなるべく東へ振りながら最良の景観方向を探り、リビングダイニングの開口の配置を検討し、建物の軸線を決定しました。
北側方向へひな壇状に下がって行く宅地造成のため、北側で隣地地盤と敷地地盤面に1m程度段差があるのを利用し、敷地北側角を掘り込んで一部スキップフロアとしています。
リビング、ダイニング、キッチン、和室、吹き抜けに面した2階のフリースペースを連続した一体の空間とし、床のレベル差により領域を分けています。
スキップフロアの個室を合わせ6層の床レベルを持つ家となっています。
施工は完全分離発注方式です。コストダウンのため施主も珪藻土塗りや木部塗装などを行っています。
建物概要
主要用途 専用住宅
敷地面積 322.38u
建築面積 78.41u
延床面積 125.42u
構造 在来木造
規模 地上2階
構造設計 中田琢史/リズムデザイン=モヴ
一級建築士事務所
施工 完全分離発注方式
大工棟梁 野口建築 野口純氏
竣工 2017年12月