小日向の家
敷地は閑静な住宅地にあり、北側道路で南側三方を近隣住戸に囲まれた20坪弱の狭小地です。この狭く採光条件が悪いところにどこまで明るく、そして開放感のある家を造ることが出来るのかチャレンジした住宅です。地下を半地下として、隣家の屋根越しに十分採光を得られる高さまで2階LDKの床面を持ち上げました。そして外部バルコニーに約1.5mのウッドフェンスを設けて隣家の外壁を視界から消去。南面は3階まで吹き抜けの大開口とし、広々と空を見上げることが出来ます。階段室をガラスで仕切ってLDKと一体の空間とし、バルコニーのウッドデッキも含めて視覚的に実際以上の広さを感じられる空間となりました。階段はグレーチングと強化ガラスで構成し、1階玄関ホールまで外光を落とし込めるようにしました。ダイニングは掘りごたつのように低くしつらえ、座ったときの視線の高さを低くすることで頭上空間に狭さを感じないようにしました。座面の下は全て収納になっています。構造は外周の柱6本だけで支えるべく重量鉄骨造を採用、完全分離発注で施工しました。
建物概要
主要用途 専用住宅敷地面積 63.18u建築面積 37.76u延床面積 120.36u構造 重量鉄骨造規模 地下1階 地上3階施工 完全分離発注方式竣工 2000年 |